部分矯正
部分矯正
矯正治療は通常、上下全体の歯に対し行いますが、患者様のご希望と症状により、気になる歯並びだけを部分的に矯正することができます。
MTM(Minor Tooth Movement)、小矯正ともいいます。
部分矯正では、動かす歯を1本~数本に限定し、治療を行います。
3~6ヶ月程度で見た目が改善され、1年程度で矯正装置を外すことができます。
短期間の治療なので、費用の負担も少なく、お手軽にお受けいただけます。
全顎矯正 | 【期間】1年半~2年半 |
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【費用】85万円前後 | |
部分矯正 | 【期間】3~8ヶ月 |
【費用】通常の半額程度(またはそれ以下) |
部分矯正は、一部の不揃いな歯を治す場合や、傾いている歯があってインプラントや補綴治療などができない場合など、あらゆるケースで適用されます。
しかし、部分矯正が適応できるかどうかは、充分なカウンセリングによって検討をします。
症例によっては全体的に矯正をすることをおすすめすることもあります。
主に以下のような方に部分矯正が適しているといえます。
部分矯正が適しているケース
- 軽度の出っ歯
- 軽度の受け口
- 前歯2本だけ歯並びが悪い
- 1本だけ飛び出ている歯がある
- 軽度のでこぼこ
- 全体的な矯正治療を受けていたが、後戻りしてきた
- インプラントや補綴治療を行うため、傾いている奥歯を起こす
部分矯正が適さないケース
- 奥歯の噛み合わせに問題がある
- 上下の顎骨の位置に問題がある
- 重度のでこぼこ
部分矯正の特徴
治療期間が短縮できる
治療期間は、比較的短期間で行うことができ、通常の全体的に行う矯正が約2年なのに対し、
部分矯正は約3~6ヶ月くらいで行うことができます(個人差はあります)。
特に前歯に関しては、奥歯に比べると移動しやすく、かみ合わせの調整もあまり時間を要しませんので、比較的早く治療が終了します。
費用の負担が少ない
部分矯正はその名の通り全体的におこなう矯正治療よりも短い期間で、費用も安く治療本数にもよりますが、
全体の矯正の1/3~1/5ぐらいで行うことができます。お口の状態により、難しい場合もあります。
目立たない矯正ができる
矯正装置が部分的で小さく目立ちにくい矯正を行うことができます。
その他
自分の歯を使用できるため、歯へのダメージを軽減しできます。また、抜歯の可能性も低くなります。
インプラントや入れ歯などの補綴治療の前処理として部分矯正を用いることで、機能的回復の可能性を高めることができます。
矯正器具を全ての歯に付ける必要がないため煩わしさが少なく、口腔内を清潔に保ちやすくなります。
奥歯のかみ合わせに問題があると、適応が限られることがあり、全てのケースに対応できない場合もあります。
表側の矯正装置の場合、部分矯正とはいえ多少目立つことがあります。
部分矯正の治療料金
治療内容 | 治療料金 |
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部分矯正 (非常に限局的な軽度の症例に限ります) |
100,000~400,000円 |
※上記料金以外に、消費税が別途かかります。以後税率改定が生じた場合には改定後の税率となります。